2020-10-23

キッチンでできるびわの葉染め 赤ちゃん肌着を染めました

先日、妹にはじめての子どもがうまれました。
お祝いに、何かオリジナルな事をしてあげたいと思った時
赤ちゃんの肌着をびわの葉染めすることを思いつきました。
以前、造園業の方からゆずっていただき、ためてあった「いつかやろう」とおもっていたびわの葉が、玄関先にたっぷり。こんな時こそ出番!!
かわいらしいピンク色が出たら、手に取る人も洗濯のときも、きっと嬉しくなるに違いないしびわの葉パワーが赤ちゃんの敏感な肌を守ってくれると思ったのです。


現代ではフルーツとしてのびわ、というイメージが強いですが
特に葉は古くから活用され、お茶にしたり、化粧水、びわの葉温灸、びわの葉湿布など、様々な民間療法に使われてきました。
枇杷の葉に含まれる成分に殺菌・鎮静・消炎作用、肌からのデトックスも期待できるようです。
私がもっている布ナプキンにも、枇杷の葉染めした布がつかってあるものもあります。

さて、こちらが枇杷の葉。ぱりぱりに乾いています。
※時期が違うものが混じっていますので、春の葉も、秋冬の葉も入っています。

いただきものの枇杷の葉は
風通しのいいところでネットに入れて
貯めていました
きざんだ枇杷の葉と茎を煮出します
左が1回目、右が2回目の煮出し液
今回この液をあわせました

以前、染める前日までに、豆乳を同量の水でうすめたものに漬け乾かしておく方法によってタンパク質を布についた状態にするとよく染まる、と教わったのですが
今回はお下がりの肌着と新品(一度洗った)肌着、2種類あったので
その違いもわかったら面白いかな・・・と
そのまま染めてみることに。
煮だし終わったら、葉と液をわけるためざるにあげ、木綿の晒し布でも液を濾して、繊維やゴミを取り除きます。
枇杷の葉の産毛が染液に残ってしまうと、染めた布にも産毛がついてしまいかねません・・・そんなにチクチクするものではありませんが、ここは丁寧に。

下の鍋で、左が新品、右がお下がりの肌着です。はっきり染まり方がちがいますね!この時はオレンジ〜茶色???に染まっているように見えるので
アレレ〜??本当にピンク色🌸になってくれるのかしら・・・素朴な色すぎる!って思うでしょ?


しかし!次の写真をみればわかるように、セスキ炭酸ソーダを入れてひと混ぜしたら、オレンジからピンク色に大変身!!✨
ちなみに、ガーゼ手拭いもおさがりのためよく染まっています。
手拭いには、2本どりの刺繍糸で円形に縫って、絞りの模様を入れました。
一番右が新品肌着。布地はうす〜いピンクですが、紐と縫い糸がよく染まり、これはこれでかわいい。
お下がりでよく着られていた肌着の方は、ちょっとムラになりやすいのかも。
なめらかな染まり具合ではありませんが、これも味わいのあるものとして楽しめるな、と感じました。
(セスキ炭酸ソーダのかわりに、アルカリ性にするものがあれば何でもよさそうですが、参考にさせていただいたHPはこちらhttps://worldvegerecipes.com/howto-naturaldyed-loquat-biwa/。)

おひさまの光に当てて、ピンクにそまった赤ちゃん肌着を眺める❣️

おひさまのパワーも注入!!☀️
適当な染め方をしましたが、満足いく仕上がり⭐️


母親がいなくなってしまったぶん、あれこれお節介をやきたくなる姉ですが
理由というか強烈な記憶がいくつかあり、そういったことも影響しているようです。
子どもゴコロに、化学物質の怖さを感じたエピソードのひとつ。

それは、四国の田舎から関西の新築の家へ引越してきた時
当時私は中学3年生、引越し直後に、2つ下の妹にひどいアトピーが出たことでした。
その頃、おそらくシックハウス症候群という言葉は一般的になってきていたと思います。水が変わったからだとか、引っ越しと新生活のストレスだとか、大人はあれこれ言っていましたが
「なぜ綺麗で清潔な家に住んでいるはずなのに、具合が悪くなるんだろう」
「お風呂にためたお湯のふたを開けた時の匂いが、、なんか違う」
田舎から電車もバスもタクシーもいるちょっとした都会へ出てきて、
引越して自分の部屋ができて・・・ワクワクしているのに、
なぜ妹は苦しんでいるのか?なぜお風呂やプールの匂いがこんなにも違うのか??謎でした。
(ちなみに高知在住の時に入っていた学校のプールは、贅沢にも地下水をくみあげたものでした!)

薬剤師になり、化学物質の構造や薬品の扱い方を知り、
結婚してマンションをリノベーションをする時は、妹にあの頃出た症状のことがひっかかり、色々調べました。誰が住んでも遊びに来ても安心な家にするため、本を読み、施工会社まかせではない、見た目だけのなんちゃってナチュラルではない家にしたい。私の考えを尊重してくれた旦那さんのおかげで、自分たちの基準で選んだ素材をリノベーションに使う事がスムーズに実現しました。
そのリノベーションについては、参考にした本やおすすめの施工会社さんがありますので、またの機会に紹介できればと思います!

これからうまれてくる子どもたち、未来のお父さんお母さんになる子たちのためにも、余計なものは体に入れずにすむ社会にしていくのは、気づいた私たちの役目だと思っています。

脱線してしまいましたが
今、玄関土間には自然栽培の玉ねぎの皮もせっせと貯めておひさまにあててあるので、今後は玉ねぎの皮染め、シックなコーヒー染め、畑の作物でとれる色素で草木染め・・・など、もっとチャレンジしてみたい!!

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